男性が結婚できる限界の年齢は40歳?女性は35歳?平均結婚年齢の推移を確認してみよう
そもそも私が30代にもなって恋愛について考え始めたのは、その先にある結婚を目標としているからです。しかし、そうなってくるとやはり30代という年齢が非常に気になるところではあります。
果たして男性は何歳まで結婚をすることが出来るのでしょうか?女性は?
思いつく極端な例では、加藤茶さんが2011年当時68歳という年齢で、45歳の年齢差がある23歳の女性と結婚して話題になりましたが、一般人でもたまにこういった事例はあるようです。
ただ、あくまでも非常にまれな事例であることを考えなくてはいけません。限られた極稀な事例を持ち出して女性と違って男性は何歳になっても結婚できるなどと思っていては婚期を逃してしまいます。
35歳以上の女性の結婚が大変困難であるように、男性にも現実的に結婚できる限界の年齢というものがあります。本日は現代人がどのくらいの年齢で結婚しているのか、結婚できる限界の年齢は何歳くらいなのかを考えていきたいと思います。
現代の平均結婚年齢とは
現代の日本人は、大体どのくらいの年齢で結婚してるのでしょうか。厚生労働省のデータでは、平成27年度のデータで平均初婚年齢は、男性31.1歳、女性29.4歳となっています。
夫 | 妻 | |
---|---|---|
昭和45年 | 26.9歳 | 24.6歳 |
50年 | 27.0 | 24.7 |
55年 | 27.8 | 25.9 |
60年 | 28.2 | 25.9 |
平成5年 | 28.4 | 26.1 |
10 | 28.6 | 26.7 |
15 | 29.4 | 27.6 |
20 | 30.2 | 28.5 |
21 | 30.4 | 28.6 |
22 | 30.5 | 28.8 |
23 | 30.7 | 29.0 |
24 | 30.8 | 29.2 |
25 | 30.9 | 29.3 |
26 | 31.1 | 29.4 |
27 | 31.1 | 29.4 |
出典:厚生労働省HP
表を見てみれば一目瞭然ですが、年々平均初婚年齢が上昇して、バブル期前まではクリスマスケーキ理論もあながち嘘じゃないような年齢で結婚していたことがわかります。
今の30代の親世代、つまりは団塊の世代~少し下くらいの年代が結婚していた頃は、特に女性は20代前半までに結婚することが当たり前であったことがわかります。
それが今や女性も30歳に突入する勢いです。晩婚化などと叫ばれる現代ですが、もはや30代での結婚も珍しくはない状況になってきています。30代に入ってしまったからといって諦める必要は全くありません。
女性が結婚できる限界の年齢は35歳!?
ただ、諦める必要はないといっても、時間的な余裕が無いことは間違いありません。1,2年付き合ってから結婚することを考えれば、初婚者の出会いの時期の平均年齢は20代であることは明らかです。
特に女性においては、20代と30代には雲泥の違いがあることは覚えておく必要があります。元々男性は、女性に求める一番の要求が年齢の若さであり、それは主にルックスからくる要求でした。
しかし、2012年2月14日に放送されたNHKのクローズアップ現代「産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~」により、出産には年齢的な限界があることが一気に世の中に広まってしまい、30代の女性が結婚相手として一気に敬遠されることとなりました。
女性が35歳を超えると、一気にダウン症の子供が生まれる確率が高まり、そもそも妊娠できる確率も飛躍的に下がってしまい、40歳を超えると自然妊娠自体が大変難しくなるという内容でした。いつか結婚できればいいやと悠長に構えていた大人女子にとっては衝撃的な内容であったようです。
歌手の倖田來未さんが「35歳で羊水が腐る」と発言して世間から叩かれてから僅か数年、この番組の放映をキッカケに一気に世の中の空気が変わった気がします。
今や女性の結婚は30歳が大きなボーダーラインになっています。それにともなって、30歳どころか28歳頃から女性が交際相手を見つけるのに苦労するようになってきている気がします。女性は早め早めに動かないと結婚が難しい時代になってしまったといえます。
男性の結婚は40歳が限界の理由
一方の男性はというと、卵子の老化問題もなくのほほんとしたものですが、のんびりしている暇は全くありません。
精子も老化して生まれてくる赤ちゃんに影響があるという研究結果もあるそうですが、こちらは因果関係が科学的に完全に証明されていないようで、卵子の老化ほど世の中の関心を引いていないようです。ただ、胎児への影響はともかく、年を取れば精子が老化することは間違いなく、男性もより若く結婚するに越したことはありません。
また、男女平等の時代とはいえ、現実的にはまだまだ男性の側にだけ経済力が求められる世の中の風潮は色濃く残っています。共働き希望の女性でさえ大半が結婚生活の資金を男性に依存したいと考える女性がほとんどです。妊娠中や復職後に思うように稼ぐことができない現実があるため、現実的に家計が男性の肩にかかってきてしまうのは仕方ない面があります。
男性が経済力を求められる以上、男性の年齢というものも非常に重要になってきます。いくら年収1000万円と自信満々の男性でも、年齢が50歳であれば女性から見向きもされないでしょう。いくら年収1000万円でも定年まであと10年ですから今後稼げる総額は単純計算で1億円になります。一方、年収500万円でも年齢が30歳であれば、今後30年間で1億五千万円を稼いでくれるのです。税率も考えれば後者のほうが格段に有利です。
特に子供を持つことを考えれば、男性でも40歳あたりにボーダーラインがあるのは明白です。子供が成人する前に定年退職を迎えてしまうようなことがあれば、子供の学費などを考えた際に生活が厳しくなるのは容易に想像がつきます。そうなると、おそらく将来65歳になるであろう定年を迎える前に子供が成人できる年齢、つまり結婚して子供をすぐ作るにしても40歳付近が男性の結婚ボーダーラインということになります。
そのあたり女性は大変シビアに見ていて、いくら年収が高くても、ある程度年齢が行っている男性は、結婚が難しくなってきています。
その為、現代では、男性40歳、女性35歳が結婚できる限界の年齢というコンセンサスが出来上がりつつあります。この年令が限界なわけですから、出会いはさらにその前がリミットであり、早め早めに動かないとタイムオーバーになってしまいます。
国勢調査の結果から高齢未婚者の現実を確認すると・・・
それでは具体的な数値で、この40歳35歳限界説を確認してみましょう。以下の表は国勢調査の調査結果から年齢ごとの未婚率の数値を抜き出してきてまとめたものです。まずは男性の表から確認してみます。
男 | 平成2 | 7 | 12 | 17 | 22 | 27 |
---|---|---|---|---|---|---|
20~24歳 | 93.6% | 93.3 | 92.9 | 93.5 | 94.0 | 94.8 |
25~29歳 | 65.1 | 67.4 | 69.4 | 71.4 | 71.8 | 72.5 |
30~34歳 | 32.8 | 37.5 | 42.9 | 47.1 | 47.3 | 46.5 |
35~39歳 | 19.1 | 22.7 | 26.2 | 31.2 | 35.6 | 34.5 |
40~44歳 | 11.8 | 16.5 | 18.7 | 22.7 | 28.6 | 29.3 |
45~49歳 | 6.8 | 11.3 | 14.8 | 17.6 | 22.5 | 25.2 |
50~54歳 | 4.4 | 6.7 | 10.3 | 14.4 | 17.8 | 20.3 |
出典:総務省統計局HP
色が同じになっている所は、同年代の未婚者達がその後5年間で未婚率をどのように推移させているかを表しています。
例えば一番直近の紫色の帯を見てみましょう。平成17年に40歳~44歳だったグループです。未婚率は22.7%でした。40歳を超えても1/4近くが未婚であることがわかります。そのグループが5年後の平成22年に5歳年をとり45歳~49歳になった際に、未婚率は22.5%になっていました。更に5年後の平成27年に50歳~54歳になると20.3%になりました。
つまり40代前半から50代前半の10年間に、たったの2.4%しか結婚できていないことになります。40歳を超えると1000人中24人しか結婚できないのです。もちろんこれは未婚者の中の数値ですので、未婚者の比率から考えれば未婚者10人中1人が結婚できているともいえます。それでも10人に1人です。相当厳しい状況です。
女 | 平成2 | 7 | 12 | 17 | 22 | 27 |
---|---|---|---|---|---|---|
20~24歳 | 86.0% | 86.8 | 88.0 | 88.7 | 89.6 | 90.9 |
25~29歳 | 40.4 | 48.2 | 54.0 | 59.1 | 60.3 | 61.0 |
30~34歳 | 13.9 | 19.7 | 26.6 | 32.0 | 34.5 | 33.7 |
35~39歳 | 7.5 | 10.1 | 13.9 | 18.7 | 23.1 | 23.3 |
40~44歳 | 5.8 | 6.8 | 8.6 | 12.2 | 17.4 | 19.1 |
45~49歳 | 4.6 | 5.6 | 6.3 | 8.3 | 12.6 | 15.3 |
50~54歳 | 4.1 | 4.6 | 5.3 | 6.2 | 8.7 | 11.4 |
出典:総務省統計局HP
同じように女性の表も見えていきましょうか。女性は35歳限界説に基いて、30代後半から40代後半の範囲で見ていきます。
こちらも一番直近の紫色の帯を見てみましょう。平成17年に35歳~39歳だったグループです。未婚率は18.7%でした。そのグループが5年後の平成22年にに5歳年をとり40歳~44歳になった際に、未婚率は17.4%になっていました。更に5年後の平成27年に45歳~49歳になると15.3%になりました。
つまり30代後半から40代後半の10年間に、たったの3.4%しか結婚できていないことになります。35歳を超えると1000人中34人しか結婚できないのです。もちろん、これも未婚者の中の数値ですので、未婚者の比率から考えれば未婚者10人中2人が結婚できているともいえます。これまた厳しいですね。
男性よりもマシだと思うかもしれませんが、あくまで女性は5歳下の年齢を見ているということを忘れてはいけません。男性と同じ40歳以上で考えると、驚くべき数字が出てきます。各年代40代以降を比較してみてください。ほとんど結婚できていないという現実が浮かび上がります。
やはり実際の数値を見てみても、男性40歳・女性35歳限界説があながち間違ってはいないことが分かります。
意欲の問題もあり、実際にはこの内の何割が結婚したいと思い行動したのかも調べないと、この年齢になって婚活して結婚できるのかどうかは分かりませんが、男女ともに年をとると結婚できる確率が大幅に落ちることは疑いようもない事実なのです。
男性40歳・女性35歳、この数字がボーダーラインだということを心に留めて、今日から行動し始めましょう!
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